〔概 要〕
昨年度の「分散染料の特徴とトラブル事例」に続き、今回は杉本忠昭氏を講師にお迎えし、「セルロース繊維の染色」をテーマにご講演いただきました。セルロース繊維の代表である綿やレーヨンの特性をはじめ、直接染料、反応染料、建染染料など各種染料の特徴や染色メカニズム、堅ろう度との関係について基礎から分かりやすく解説いただきました。
また、浴比や加工条件の違いによる色差、移染や摩擦による色落ちといった実際のトラブル事例や、染料の鑑別方法についてもご紹介いただき、品質管理や原因究明に役立つ実践的な知識を学ぶことができました。
特に、セルロース繊維製品を適切に評価するためには、繊維そのものの特性だけでなく、使用される染料の種類や加工条件を理解することが重要であることを改めて認識しました。また、染色工程におけるソーピングやフィックス処理が堅ろう度に与える影響について理解を深めることができ、品質管理の重要性を再認識しました。各種染料の特徴や堅ろう度特性について体系的に学ぶことで、品質管理や原因究明に必要な知識をより深く理解することができました。日々の業務に活かせる実践的な内容が多く、大変有意義な勉強会となりました。また、受講者からも実際の染料トラブルに関する質問が活発に寄せられ、講師との意見交換も盛んに行われました。
